インスタ映えの終焉?をビジネスに応用する考え方

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BUYMAパーソナルショッパー/
BUYMAアカウントプロデューサー
「自分の人生を自分で描ける人を増やす」という想いの元活動を展開しながら、全国・世界を駆け巡り、場所にとらわれないライフスタイルを送っている。パン屋巡りは欠かさない。
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こんにちは、小野です。

先日販売したアクセスアップに特化したPPACの教材の特典として配信しているメール講座を1話ぶんだけ添付します。

■【講座5】高視点からの仕入れ先の開拓
https://versleciel.net/file/koushiten.pdf

講座の方ではBUYMA具体的な方法をお話ししているのですが、「講座5」の内容に関しては同じ悩みを持っている人が多いと感じたのでシェアさせて頂きました。

仕入れ先が見つからない!

という悩みを持っているならばぜひとも見て欲しいですし、一気に仕入れ先の開拓能力が上がると思います。

僕は人の成長を促すためには

「答えを教える」ではなく
「知識を与える」よりも

“視点を引き上げる”

というのが大事だと思っています。

「でも一体どうやって!?」
「それが何の役にたつ!?」

という抽象→具体がイメージしにくいと読んでいる人も「??」で終わってしまうのも事実です。

さきほどのPDF資料はそれが分かるような内容になってるので、BUYMA初心者、ベテランに限らず1度目を通すことで新たな気づきが得れると思います。

インスタ映えの終焉?から時代の流れを読む

・・・・さて、本題ですが、昨日はBRIDGEメンバーでもあり、コンサル受講生だった正木さんと「俺のうなぎ」に鰻を食べに行きました。

こんだけ鰻を食ったのは初めてだったんじゃないかくらいの鰻だらけのメニューでしたが、
(ウナギ好きにはたまらないと思います。)

そしてひつまぶしを食べました。
(=米を久しぶりに食った。笑)

パンじゃなくてたまにはライスもいいわね。←

んで、うなぎを食べながら
このニュース記事について
2人で話をしていました。

■時代は脱“インスタ映え”、
ファッション業界はSNSでも“オワコン”か?
https://www.wwdjapan.com/490136

この記事には「“ユーザーがよく見るコンテンツ”の大きな変化」のデータが出ています。

つまり今の時代にどんなコンテンツが求められるようになってきているのかが、この記事のデータで考察できます。

実際に載ってたデータがこちら。

よく見るコンテンツ順位(15年と回答数と比較した増減)

有名人の投稿(+6%)
友人の投稿(+7%)
ファッション(+6%)
写真(-13%)
料理(+53%)
旅行(+70%)
動物・ペット(+67%)
音楽(+27%)
ショッピング(+33%)
雑貨(+20%)
食品・お菓子・飲料(+33%)
スポーツ(+67%)
アート・デザイン(-9%)
インテリア(+25%)
映画・エンタメ(+25%)

WWDの記事でも言ってますが、作り込まれた世界観に対するニーズが減少し、「リアルな投稿」に人気が集まるようになった、と。

インスタストーリーズ(以下ストーリーズ)の投稿も近年一気に増えてきています。

ストーリーズっておしゃれに作り込まなくても気軽に投稿できて、しかも24時間で消えますからね。

2.5億人が毎日ストーリーズを使っている、と。

上記の「よく見るコンテンツの変化」ってアパレルブランド業界に限った話ではなく、上記ジャンルを扱っているビジネスであれば「見せ方でユーザーに何を感じ取ってもらうのか」を考え直す機会になるデータです。

つまりあなたのビジネスにも応用できます。

(引用:https://www.jgs-media.com)

そしてこのインスタでの投稿っていわゆる「情報発信」であり、メルマガ・ブログ・SNS集客をしている情報発信者も考えさせられる内容です。

上記の
「“ユーザーがよく見るコンテンツ”の大きな変化」
のデータからあなたは何を感じ取りますか?

せっかくなのでアパレルブランドについて今後どう変化していくのか、というちょっと自分なりの考察をしてみて欲しいと思います。

僕の考察もお伝えするので(^_^)

・・・・

・・・・

・・・・

・・・・

・・・・

・・・・

はい。

ぼくの考察をお伝えします。

「若者のブランド離れ」とそれを防ぐための対策

このデータから読み取れるのは「若者のブランド離れ」とそれを防ぐための対策についてです。

「作り込まれた世界観」に対する反応が薄くなっている代わりにライフスタイル系(日常、非日常)のコンテンツの反応が高くなってきているのが良い例ですよね。

ここで「作り込まれた世界観」のコンテンツと「ライフスタイル系」のコンテンツを定義すると下記のようになります。

  • 作り込まれた世界観=自分とは全く関係の無い世界(異世界)
  • ライフスタイル=自分と関係のある世界(日常、非日常)

つまりインスタのデータから読み取れるものは、世界観が「異世界」なものと感じられるとユーザーからの反応が悪くなるということ、そしてこれが消費に影響するということです。

ブランドにはブランドの作り出す「世界観」というものがあります。

ブランドを買う人の心理としては、ブランドの作り出す世界の中に入ってそれを日常で消費したい、というものです。

モノを消費したいのではなく、ブランドの世界観を自分の世界(日常、ストーリー)で消費したいからこそ買うのです。

そしてそのブランド品を日常で使う。

それによってユーザーを
・日常→非日常
へと誘うのです。

ブランド品を買うというのはこういった心理からです。

(※ブランド品を扱っているならこの原理を知っておいてくださいね)

「異世界なもの」として捉えられると消費されない

しかし、そのブランドが作り出す世界が自分が作り出す世界と全く関係がない「異世界(無関係)」と感じたら話は別ですよね。

「自分とは相成れることがないない存在だ」
「自分とは世界が違うんだ」

というふうに「異世界の異物」みたいにユーザーに感じられてしまうとブランド品は消費されないです。

その代わり、旅行とか海外の「日常」や「非日常(憧れ)」を感じさせる、インスタでそいう投稿を見たら自分も消費したいと思うのです。

「非日常」とは「日常」から近しい距離にありますし、たどり着こうと思えばたどり着ける場所だからです。

けど「異世界」と捉えられてると話は別です。

「異世界」は「非日常」と違って、たどり着くことのない理解不能な場所なのです。

贅沢品であるという見せ方はこれからの日本には適応しない

バブル時代の時のような過去のブランド品の「見せ方」だと、今の若者世代には「異世界」であると感じさせてしまう部分があります。

「徹底的に世界観を作り込む」のは決して悪いことではないのですが、その見せ方が

「ブランド品=贅沢品」

のイメージがつくような「世界観の作り込み」だったわけです。

以前はそういう見せ方でも良かったかもしれませんが、最近はバブル世代の時と違って、「贅沢品」としてブランド品を消費する理由がありません。

だからこそ見せ方を変えないと「贅沢品」=「異世界」になりブランド品離れが起こるのです。

「作り込まれた世界観から離れる」をというインスタのデータ紐解いてみるとそういう背景が僕には見えますね。

インスタに20代のユーザーが多いのが分かりやすいデータですよ。

これが「若者のブランド離れ」というデータをも示していると感じるのです。

「異世界→非日常→日常」へとチャンクダウンする仕掛け

けど若者のブランド離れが進むと、売上が下がってくるでしょうしブランド存続の危機にも関係してきます。

じゃあこれを打破するためにブランドが今後仕掛けてくるでしょうか?

それは「ブランド」という存在を、

異世界(無関係)

非日常(憧れ)

日常(親しい存在)

チャンクダウンする仕掛けです。

チャンクダウンとは抽象的だったものを具体化するということです。

つまり「抽象的」で自分とは無関係と思ったものを、「具体化」していくことで自分の作る世界と関係がある(自分ごと)と感じてもらうのです。

「異世界→非日常→日常」、つまり
「抽象→具体」とチャンクダウンするときに必要なのが「ストーリー(物語)」です。

「異世界(無関係)」と感じられるままだと若者はブランドから離れていきます。

じゃあブランド側が「チャンクダウン」をするために具体的にどんな仕掛けをしているのか?

これを把握して時代の流れを読んでブランド側の仕掛けに乗っかることができたら、売上UPに繋げるキッカケとなっていきます。

3つご紹介します。

ライフスタイルを掛け合わせたコンテンツ提供

1つはライフスタイルと掛け合わせたコンテンツ提供がそうです。

アスレジャー(アスレチックレジャー)スタイルが1つの良い例ですよね。

スポーツと掛け合わせたコンテンツ提供をすること、

つまりライフスタイルで使うというコンテンツ提供をブランドがすることで、日常で消費してもらう機会を増やそうとしているわけです。

ラグスト(ラグジュアリーストリート)が流行ったのもこれと近い部分があります。

ストリートに興味のある若者たちにラグジュアリーブランドを「異世界」ではなく、「非日常(憧れ)」なものにチャンクダウンさせて親しい存在だと認識してもらうための仕掛けです。

コラボレーション

2つめが「コラボ」ですね。

ルイヴィトン×シュプリームが典型的な1つの例であって、若者に対するブランドの教育です。笑(^_^)

ルイヴィトンというブランドが「異世界」ではなく憧れ、そして親しい存在であることを感じてもらう仕掛けです。

「グッチ×ジョジョの奇妙な冒険」
「ブルガリ×ジョジョの奇妙な冒険」
もその例ですよね。

これまでグッチやブルガリを「異世界」と感じていたジョジョファンにとっては、このコラボレーションは

異世界(無関係)

非日常(え?俺の好きなジョジョと!?)

日常(親近感)

という風にチャンクダウンされて、ブランド消費を起こすきっかけにもなっているのです。

(けど、映画の1作目が一番面白く2作目の人気は落ちるのと一緒で今回のブルガリとのコラボは、グッチ比べて盛り上がりはないだろうなという予想です。笑)

(引用:https://www.fashion-press.net)

インフルエンサー

そして3つめが「またかよ」と言わんばかりの僕がいつも口にしている“インフルエンサー”の存在です。

ブランド品を「異世界」であっても憧れのインフルエンサーが着用すると

「〇〇みたいになりたい!」

という感情が触発されて、「異世界」であったブランドが強制的に「憧れ」の対象にチャンクダウンされるのです。

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@kris_van_assche @diorhomme @dior

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この流れをアパレルブランド販売に取り入れるためには?

3つの事例をお話ししましたが、上記の「よく見るコンテンツ順位」のデータで出ていたペット、音楽、映画、エンタメ系のコンテンツと絡めた仕掛けを今後ブランド側がする可能性は大いにあります。

アパレルブランド品を販売するBUYMAでも

異世界(無関係)

非日常(憧れ)

日常(親しい存在)

へとするために、商品選定、画像や商品コメントでこれを演出している人がいますよね。

値段だけで闘おうとするのではなく、こういった視点で見れるようになることが、プラットフォームを抜けてビジネスをする際に活きてきます。

なぜ若者のブランド品離れが起こるのか?

インスタのデータで読み取った「ブランド離れ」が進むようになったきっかけの1つとして、学校教育の変化があると思っています。

僕は先生と生徒の関係が変わり始める狭間にいた年代であり、両方を見ているからこそよくわかります。

昔の学校って先生の言うことが絶対的な縦社会だったけど今は生徒の立場も強くなって、「縦」ではなく「水平的」な関係です。

自分の意見や考えを持つ生徒、つまり「自分の世界」を持つ若者が増えてきているからこそ、水平的な関係になってきているのです。

昔の情報の入手手段はテレビや新聞などのマスメディアでしたが、今は小学生であってもパソコンや、スマホで情報収集できてしまいます。

そして情報の取捨選択もするから「自分の世界」を持つ若者が増えたのです。

けど、時代と共に若者の持つ「自分の世界」というのは変わります。

だからこそ僕たちは時代が変わっても自分の「軸」は持って、「自分の世界」を大事にしつつも新しい世界にも触れようとすること、そしてこれからさらに時代が進んでも柔軟に変化し続ける必要があると感じているのであります。

「今の若者はけしからん!」とか言いはじめて自分の固定観念に縛られ出したら、成長が止まって終わるなって感じます^^;

「異世界→非日常→日常」の流れはどんなビジネスにも応用できるよ

今日お話ししたチャンクダウンさせる流れを作るのは、どんなビジネスでも言えることですし時代が変わっても普遍的なものです。

そのために自分は何をすべきなのか?

店内の雰囲気が高級料理店でも「俺のうなぎ」という遊び心を感じるネーミングも親近感を感じさせる仕組みだな〜と感じながらウナギを食べたのであります。笑

今日のお話が1つでもお役に立てば!

P.S.1
非日常、憧れに見せているコンテンツの良い事例
https://www.instagram.com/tsuchiya_kaban/?hl=ja

無関係な世界ではなく、商品を「親しい存在」と感じさせる見せ方が秀逸。

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