髪を寄付した女子大生から学んだ20代の「働くこと」への価値観の変化
BUYMAアカウントプロデューサー
「自分の人生を自分で描ける人を増やす」という想いの元活動を展開しながら、全国・世界を駆け巡り、場所にとらわれないライフスタイルを送っている。パン屋巡りは欠かさない。
週末はブログでライフスタイルをデザインしていくことを教えている「I Design〜アイ デザイン〜」のコミュニティで勉強会を開催していました。
https://www.instagram.com/p/BfXqFbCl2g9/?taken-by=akira01021156
「自分の人生を描ける人を増やす」を軸に最近はBUYMA以外のこともやっていますが、今年はBUYMAを教えること以外での活動もどんどんやってこうと思ってます(^_^)
20代の「働くこと」への価値観の変化
そして先日配信した「若者のブランド離れ」についてのメルマガに反響がありました。
LINE@の方からも返事を頂いたので1つ紹介させて頂きます。
おはようございます。深い内容の記事ですね。
マズローの五大欲求ではないですが、低階層の欲求が満たされて来てより高階層へと移行しているのでしょうね。
それが尊厳や自己実現にあたり、グッチやバレンシアガとマッチングしているのでしょうか。
ただ高価な服を身に纏い外見を華やかに見せるよりも、若者のベクトルが中身に向いて来てるのでしょうね。
人間の成長段階も成熟期に入ってきたといえるのかもですね。
Kさん
Kさん、いつも感想ありがとうございます(^_^)
いまの日本はまさに成熟社会。
マズローの5段階欲求で言うと「生理的欲求、安全欲求」は満たされている人が昔に比べたらはるかに多いわけで。
(人間が一番最初に満たしたがる欲求です)
そして暮らしに必要なものはすぐに手に入り無理に贅沢さえしなければ、生活に困ることもありません。
なので「稼ぎたい」と言う目標から副業や新しいことを始めたとしても、な~んか満たされない状態に陥り、充足感の足りない毎日を送ってしまうって人が明らかに増えてきています。
それ以前にモチベーションが上がらないって人の中にも、似たような原因でそういう状態に陥っている人もいます。
それは収入を得たい!という目標で始めたとしても「目的」がないからです。
なんのために頑張っているのかが分からなくなってしまうからこそ、情熱が出てこないわけです。
これは時代が変わったからであり、それを改めて感じる出来事がありました。
BUYMAのコンサルを申し込んだ女子大生Mさんのお話
いま22歳の女子大生であるMさんという方にBUYMAの方のコンサルをしております。
Mさんはオーストラリアに1年間留学して、そこで出会った起業家の人たちの交流で価値観がガラッと変わったそうです。
日本の会社で働くという選択肢を持てないし、自分で自分の人生を描きたい、と。
「稼げるようになりたい」ではなく、「理想のライフスタイルを送れるようになりたい!」という意気込みで去年の秋頃に申し込んで下さいました(^_^)
Mさん、最近は変わっきたのですが、最初の方は日報もさぼり気味でしたね。
(メルマガ読んでギクっとなってるはず。笑)
まあそのサボりータ気味だった理由、モチベーションが上がらない理由は明確で、BUYMAをやる目的がボンヤリとしてたからです。
つまり「稼げるようになりたい!」ではなく「理想のライフスタイルを送れるようになりたい!」という意気込みで申し込んでものの、
その「理想のライフスタイル」がボンヤリし過ぎ、かつ収入を増やさなければいけない理由も弱かったので、スイッチが入らなかったわけです。
「理想のライフスタイル」を一瞬で明確に定めれる人はそうはいないので、これから具体化していく感じです(^_^)
そんなMさんと、先日東京ステーションホテルのロビーラウンジで月1の面談を実施したのですが、Mさんは髪をバッサリ切っていました。
胸の下あたりまでのロングヘアーだったのが肩にも全然かからないショートヘアーになってたのです。
バッサリ切りましたねー
小野 明氏
髪は寄付したんですよー
Mさん
髪を寄付?
何のこっちゃらホイ、と最初はさっぱり分からなかったので、「何ですかそれ?」と聞いたところ、これを教えてくださいました。
◆Hair for children~子どもたちのために私ができること~
ウィッグを必要としている子ども達に、医療用ウィッグの原料になる髪の毛を提供する、という活動だそうです。
「日本にもいくつか団体があるようですが、私はここの団体に寄付しました!」とのこと。
こういう活動があることはお恥ずかしい話、僕は全く知りませんでした。
というか僕が22歳の大学生の頃は自分は関係ないやと言わんばかりに環境問題とかに関心を寄せることはできとらんかったな、とも感じました。
「共有」「貢献」に関心を寄せるミレ二アル世代が増えている
最近は社会問題に対して、何かしら貢献したいという願望を持っていたり、地域活性のことに関心を寄せるミレニアル世代(18-35歳)が以前よりも増えているのが事実です。
実際に186カ国約3万1500人のミレニアル世代を対象にした世界経済フォーラムの調査によると一段と関心を寄せるようになっているというデータが出ています。
まあこれも、とーちゃんかーちゃん世代の高度経済成長期の時とは時代が変わったからですよね。
つまり「自己の利益をひたすら追求する」という当時の資本主義的な在り方には限界がきているのです。
必要最低限のことで満たされている今のミレニアル世代の人からしたら、環境破壊してまで利益をさらに追求するのはもはやワケワカメの意味シジミなんですよ。
なんでそこまでして?という感じです。
だからこそ自己の利益の追求だけでなく、貢献やシェアするといったことに人生の「目的」を「存在意義」を見つけ、そこに「価値」を見出す人が増えているのです。
自己利益の追求という資本主義的なあり方だけじゃもう成り立たないというサインですよね。
BUYMAというプラットフォーム販売でも同じ流れがきている
資本主義的なあり方だけじゃもう成り立たなくなるというのは、BUYMA(バイマ)でも一緒ですよ。
同じ流れがきていることを、以前ブログの記事でも書かせて頂きました。
在庫を持って利益を削り合う競争をすること。
そしてセレクトショップVIP仕入れで価格を下げる「だけ」の競争をやっている人は、資本を持った大手の楽天ショップの参入でどんどんきつくなってきています。
しかも「価格」だけで勝負する方法は、市場の破壊につながっていくわけです。
「価格」ではなく「価値」を売る
だからこそ、これから重要になってくるのは「価格」を下げることではなく、海外買付けや直営店直送仕入れを含めた「在庫を確保できる力」です。
普通のオンライン仕入れでは買えない商品を買う力。
これこそが「価格」ではなく「価値」で売ることへと繋がっていきます。
「価値」で売る人が増えれば、BUYMAでは普通じゃ買えない商品をゲットできるプラットフォームとして、BUYMA自体の希少価値が上がるでしょう。
利益を削り合うのがBUYMA市場じゃないですし、「価値」を高める人が増えれば、そこに魅力を感じてBUYMAで購入するお客さんも、もっと増えると思うんですよね(^_^)
まあでも価格で勝負するじゃ限界がくるというのは、どんなお仕事でも同じことが言えますよね。
コンサル生のMさんの髪を寄付したという出来事が僕に改めて気づきを与えてくれたのであります。
コンサルをしながらも僕自身も気づくことってたくさん!
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BUYMAアカウントプロデューサー
「自分の人生を自分で描ける人を増やす」という想いの元活動を展開しながら、全国・世界を駆け巡り、場所にとらわれないライフスタイルを送っている。パン屋巡りは欠かさない。