ルブタンの人気が落ちた原因からどんな戦略を思い描くか
BUYMAアカウントプロデューサー
「自分の人生を自分で描ける人を増やす」という想いの元活動を展開しながら、全国・世界を駆け巡り、場所にとらわれないライフスタイルを送っている。パン屋巡りは欠かさない。
新たにBRIDGEに参加した方から
「申し込んだ翌日に妊娠が発覚しました!」
とおめでたの報告を頂きました。
嬉しいですね♪(^_^)
そして
「小野さんはコ小野トリですね!」
とメッセージを頂きました。
なんでしょうか。
まだお会いしたことないのにこの先手を取られた感は!笑
(初回の勉強会はまだなのでお会いしてないのです。)
この記事を購読後に妊娠が発覚したら、コ小野トリの影響だと思ってください←
ルブタンの人気が落ちた理由
さて今日はタイトルにも書いた通りクリスチャン・ルブタン(christian louboutin)のお話。
今年になってBUYMAで人気ランキングが落ちてきているな〜と感じていました.
が!
バイマのレディースランキングでとうとう18位にまで落ちてきています。
メンズの方ではルブタンのランキングがレディースよりも高いですが、それでもここまでの下落っぷりは過去最高なのでは?と感じます。
一時はルブタンはレディースランキングで5位以内に入る人気のブランドでした。
けど時代の変化と共に需要と供給も変化すれば人の潜在的なニーズも変化するので、それが売上にも影響をしてきます。
これはルブタンに限ったことではなく実際に他のブランドでも起きていました。
需要と供給、そしてニーズが売上に影響する
その代表的な例がダイアン・フォン・ファステンバーグです。
ダイアン
ふぉ(´∀`)
ファステンバーグ。
名前呼びにくいから
「ハンバーグでいいやん」と
言いたくなりますが(´∀`)←
(※バカにしてるわけではありません)
最近BUYMA始めた人はダイアンを知らない人が多いんじゃないですかね?
ワンピースといえばダイアン!という感じで、僕がBUYMA始めた当初は10位以内にいた人気のブランドでした。
Julianのラップワンピースを扱って受注を得ていたこともありましたしね。
けど今ではランキングは50位以下。
(今日は49位でした。)
以前に比べたらひどい順位の下落っぷりです。
ダイアンほどではないですが人気の下落現象が今、日本のルブタンに起きています。
ルブタンの人気が落ちた3つの理由
僕が思うルブタンの人気が落ちた原因を3つに絞ってみたので、今後の販売活動に活かして頂けたらと思います。
①量産多売による価値の低下
1つめは、量産多売による価値の低下。
海外のセレクトショップにもたくさん出回るようになりましたよね!
セレクトショップにたくさん出回るようになったってことは、割引で安く仕入れる機会も増えます。
つまり、安く仕入れる機会が増えればBUYMAのパーソナルショッパーを含め日本で安く販売する人たちも増えます。
財布の値崩れ具合が!笑
そうすると「値段が下がる」だけでなく「価値(かち)が下がる」という現象が起きます。
なぜかって言うと以前に比べて少し手の届きやすい価格になって購入する人が増えることで、”特別感”で薄れるからです。
安く販売されている状況を見たり持ってる人をたくさん目にすると、
「これを持っている私は特別なんだ」
と感じにくくなってしまうわけですね。
「競争」は資本主義である以上は必然的に起こるものだと思っています。
けれどもブランド側がそれを理解した上で流通をコントロールしていかないと、ブランドの価値崩壊が起きてしまうのです。
特にインターネットの時代の今なので、そいう値段を目にする機会が多くなるとユーザーは「その価格で手に入るんだ」と錯覚を起こしていきますからね。
②トレンドによって他のブランドにシェアを奪われている
2つの理由は単純に「靴」のシェアだけを見ると他のブランドに流れています。
これは最近のトレンドの影響もあります。
アスレジャーブームによって動きやすい靴の消費が以前よりも高まっていること、
(※アスレジャー=アスレチックレジャー)
そしてバレンシアガのシューズやカニエのイージーブーツなど、インフルエンサーによってラグスト系のスニーカーに人気が出ていることです。
これは都内にあるセレクトショップ、リステアの取扱商品の変化からも読み取れます。
参照:リステアがストリートフロアを新設 「ヴェトモン」も大量入荷
リステアは2017年になってラグスト全面推しのショップに変わったのですが、それと同時にルブタンの取り扱いをやめました。
当時は「まじかー」と感じましたが、時代が強く求めているものにリステアも変化したんだなーって感じですよね。
取り扱えば売れないことはないのに「ルブタンはやめる」と舵を切ったのです。
思い切った決断ですよね。
(リステア店内)
そしてバイマ仲間で情報発信もしている弥永大地ちゃんも、ルブタンの靴を履いてるイメージだったのですが、フェイスブックでイージーのスニーカーを履いてる姿をアップしてた時は「時代の変化だ!」と思いました(^_^)笑
また、最近イケイケどんどんのバレンシアガもスピードトレーナーとかトリプルSのスニーカーが人気ですよね。
トリプルSなんかはランニングシューズ、バスケットボールシューズ、トラックシューズの異なる3種のスポーツソールから型を取って快適な輪郭に仕上げたという拘りからも、
アスレジャーとラグストのどちともに受け入れられるような作りになっています。
このように靴のランキングを見ても明らかですが動きやすい靴への消費傾向が高まっているのです。
③モノよりコト消費という時代の変化
「動きやすい靴への消費傾向が高まっている」がそのまま3つ目の理由につながるのですが、「モノよりコト(体験)消費」という時代の変化です。
今の日本の市場は成熟しており必要なモノはすぐに手に入るし、生活するのに不自由しない時代です。
機能性が高いモノは当たり前なのです。
つまり、今の日本では機能性の高いモノを消費(所有)することよりも、コト(体験)消費する傾向が高まってきているわけです。
コト(体験)消費=ストーリーを買う
コト(体験)消費する傾向とは何なのか?
例えばMacのノートパソコン。
Macのノートパソコンを買うのは、機能性が良いからという理由では1番の購入基準ではないことが多いです。
りんごマークの光るMacのノートパソコンで色々なカフェでおしゃれに仕事をするという“ストーリー”を消費するために買うのです。
そしてコト消費ブームの影響もあり、ただモノを買うだけよりかは「ストーリー(体験)」にお金を使いたい人が増えているのです。
実際にこの時代の変化を読み取って旅行会社が手を組み始めています。
参照:インスタグラマーによる“シェア旅”で新たな体験を—— Airbnb、ANAとPeachと初タッグ
「暮らすように旅をしよう♪」
というこのキャンペーンですが、「この人が体験した旅に行きたい」をユーザーから引き出す狙いだです。
流行りの”インスタ映え”もこれと一緒で、
「あの人がインスタでアップした写真の体験を私も体験したい!」
という感情をユーザーから引き出すためにインスタ映えをする商品・サービスが敢えて出されるというのもあります。
別の言葉を使うと、インスタ映えは「そのストーリーを私も消費したい」という”コト消費”への欲求をユーザーに起こそうとしているのです。
つまり、旅を含めた「そのストーリーを私も消費したい」でユーザーの移動する機会が多くなってくると、「おしゃれだけど動きにくい靴」よりかは「おしゃれで動きやすい靴」が求められます。
そうなると先ほど例に出した動きやすいスポーツ系の靴が求められたりブランドであっても旅先で映えるような
“ストーリー”のできる靴が求められるのです。
まあ、ルブタンの靴だけに限った話じゃないですよね。
この旅という”ストーリー消費”はじわりじわりと影響出てくると思います。
エアアジアが関空〜ホノルルを往復で1万2900円から行けるようになったりと旅のハードルも下がってきていますしね。
アスレジャーから今度は「旅」にも派生させていくのかな、という考察です。
時代の変化が消費に及ぼす影響
上記の①〜③が影響を与えて以前に比べてルブタンの人気の順位が落ちたと思っています。
単純に「飽きた」というのも理由に挙げられるでしょう。
けど、今日僕が言いたいのは「ルブタンは売れません」ではありません。
消費の傾向が変わってきたとはいえど、以前のようにルブタンを商品するお客さんもいますからね。
今回僕が一番お伝えしたいのはルブタンの順位の下落のことだけではなく、時代の変化が消費に及ぼす影響です。
「ストーリーを求める」というのはファッション業界に影響を与え続けます。
インフルエンサーが着用する商品が購買に影響が出るというのも、ストーリー消費の1つの例ですよね。
そしてストーリーによって「価値」は上げれるということ。
スピードトレーナーなんかは販売開始当初は「え、なにこの靴」みたいな印象をユーザーに与えていました。
けど登坂さんがインスタでアップしたりスナップで履いてるモデルたちがたくさんいたり。
WWDとかファッションプレスでもニュースで露出していてデザインだけでなく、驚くほどの軽量さが語られていたり。
これらのメディアがもたらす影響で「なんかカッコいいなー」と憧れを掻き立て、“そのストーリーを消費したい!”と商品が持つ「価値」を増幅させていったのですね。
気づいたら売れる商品の出来上がりです。笑(^_^)
ちなみにこのままスピードトレーナーを出品することでも売れるかもしれませんが、他の商品にも応用させてみてくださいね。
スピードトレーナーの人気の秘密の1つにソックスと靴の「一体化」があります。
この「一体化」を他のブランドや商品での販売に応用しようとすると・・・
下記記事にそのヒントが書いていますので合わせてご覧ください。
どんなストーリーが提案できるのか?
アパレル業界に限ったことではないですがストーリーの提案はどの業界でも求められるし、そのストーリーによって商品やサービスの価値は何倍にも膨れ上がります。
自分だったらどんなストーリーを提案できるのか。
ビジネスをやってる自分としても永遠の課題ではありますが、これを考えるのも楽しいなと感じるのであります(^_^)
【P.S.1】
BUYMAをやっている人で今日の記事で出てきた用語で知らないな〜と思ったのがれば、全部ググってみてくださいね^^
合わせて読みたいタイトル一覧 |
BUYMAでゼロから50万円を
安定して稼げるノウハウを
詰め込んだマニュアルを無料で配布しています。
約200ページにも渡る、BUYMAでゼロから50万円稼ぐマニュアル(E-book)です。
- ライバルの価格に翻弄されない戦略
- 売れる商品を見つけるリサーチ
- 完売商品をザクザクと見つける方法
など、0から始めて売上を伸ばし、安定して稼ぎ続けるためのノウハウを、細かいところまで網羅しています。
ぜひあなたのパーソナルショッパー活動に活かして頂けたらと思っています。
BUYMAアカウントプロデューサー
「自分の人生を自分で描ける人を増やす」という想いの元活動を展開しながら、全国・世界を駆け巡り、場所にとらわれないライフスタイルを送っている。パン屋巡りは欠かさない。