BUYMA(バイマ)が「最安値」の締め出しを始めた件

2016年6月7日

2016年11月12日

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Akira Ono

　

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Akira Ono

BUYMAパーソナルショッパー/
BUYMAアカウントプロデューサー
「自分の人生を自分で描ける人を増やす」という想いの元活動を展開しながら、全国・世界を駆け巡り、場所にとらわれないライフスタイルを送っている。パン屋巡りは欠かさない。

詳しいプロフィールはこちら

こんにちは、小野です。

昨日に引き続き、事務局からのメールですが
このような内容のメールも来てましたね。

────────────────────────
【出品のルール】最上級表現の
単語を使用することはおやめください。
────────────────────────
商品タイトルや商品コメントにおいて
「最安」、「BUYMA初」と表記された
商品が出品されておりますが、

購入者様が全商品の価格や
出品履歴を確認するのは困難であり、
場合によっては購入者様が勘違いして購入し、
後々トラブルに発展する場合がございます。

そのため、今後の新規出品において
上記の様な最上級表現の単語を
ご使用いただくことは
お控えいただきます様、
お願いいたします。

また、商品ページだけでなく、
出品者からのお知らせ欄や
出品者の自己紹介欄においても
同文言を使用した場合、

同様に、トラブルにつながる可能性があります為、
現在、出品者からのお知らせ欄や
出品者の自己紹介欄にて最上級表現の
単語を使用している場合は
ご自身にて削除、編集いただきます様お願いいたします。

尚、BUYMA事務局で同様の表現を
使用した商品やコメントを見つけた場合、
予告なく取り下げ/コメントの削除を
行うことがありますので予めご了承ください。

最安値を追求し続けると商品が売れなくなる？！

バイマ内で「最安値でお届けしています」と
表記している人はプレミアムを含め
たくさんいらっしゃいますよね。

これって全員で足の引っ張り合いにあるので
やめた方が良いと思っています。

と言うか以前メルマガでもお伝えしましたが、
最安値であることをアピールしたり、
安さだけが「価値」としか認識しない販売者が増えると、

お客さんも値段以外の「価値」が分からなくなって
値段が安ければ良いと勘違いする人が増えます。

先日のメルマガのP.S.欄でも取り上げましたが
値段を下げる事で手頃なイメージがついてしまい、
それで大ゴケしてるのがマイケルコースとコーチです。

マイケルコース販売停止店舗続出
http://www.fashionsnap.com/the-posts/2016-05-28/michaelkors/

安売りしすぎるとイメージが変わり
ブランドを持つことの「プレミア感」も
なくなってしまうわけです。

最安値は一時的なドーピングに過ぎず、
それをやり続けようものなら逆に売れなくなってしまうのです。

近江商人の「三方よし」の思想こそ長く商売を続ける秘訣

戦略として最安値を一時的に
やっている方もいますが、
安売りの価格競争を
いつまでも延々と続けていると、

気付かないうちに「自分が自分が！」と
利己的な欲求が心の中で増殖し、
自分を破滅に追い込みます。

長く商売を続けているところは
近江商人のような「三方よし」の在り方です。

近江商人に起源をもつ老舗企業は、
現在もトヨタ、丸紅、伊藤忠、高島屋、
日本生命、ワコールなど、数多く存在しています。

明治維新をはじめ、数多くの激動期を
乗り越えてきた「近江商人」の経営手法には、
現在に生きる僕たちに「知恵」を授けてくれます。

何の資源を持たなかった日本が、
ここまでの発展を遂げることができたのは、
何よりも「ヒト」という資源の力に
あると思っています。

「三方よし」とは
「売り手よし、買い手よし、世間（社会）よし」
という全体を良くするという思想です。

例えば、美容師さんであれば、
「買い手よし」、つまりお客さんに良いサービスを
提供するということ。

「売り手よし」、働くスタッフのことを考えた
環境づくりをしていく必要もあります。

そして「社会よし」は何なのかと言うと、
美容室に通うことで綺麗になったり、
新しい自分になることで自信をつけ、
新たな可能性を見つけてもらう人を増やすという
貢献をしていくetc.

要するに、自分のためだけではなく、
相手のためだけでもなく
全体にとってのベストは何かを考える「在り方」が
長く商売を続ける秘訣なのです。

バイマの場合の「三方よし」とは？

バイマの場合の
「三方よし」とはどうでしょうか？

「三方よし」とは
「売り手よし、買い手よし、世間（社会）よし」
という全体を良くするという思想です。
バイマの場合の
「三方よし」とはどうでしょうか？
「買い手よし」、つまりブランド品を買う
バイマのお客さんが満足すること。

「値段を下げること」が
満足の全てではないことをいま一度
認識した方が良いです。

値段を下げたり冒頭で出てきた最安値を
「買い手よし」だと思って販売をすると、
結果的にそれを求めるお客さんを
集めてしまうだけです。

「値下げ」以外のことで
どうやったら「人」を
満足させることができるのか。

在庫を確保する力も磨いたり、
値段を下げなくてもお客さんを
満足させる力を磨いていくことです。

それがリピーターさんにも繋がりますし、
薄利多売で消耗せずに済むと、
それが結果的に「売り手よし」にも
繋がってきます。
「売り手よし」はパーソナルショッパーのこと。

外注さんを雇うのであれば、
お仕事を探している人のための
「雇用の創出」ということで
売り手よしに繋がります。

そして提携した後は外注さんが
きちんととコミュニケーションをとって
仕事をしやすい環境を作ってあげること。

それが結果的に外注さんの
やり甲斐にも繋がってきます。
そして「社会よし」は
あなたがバイヤー活動をすることで
社会にどのような貢献ができているのか。

これはエニグモという会社自体が
社会に対してどう貢献するのか
という部分も関連してきますので
各自それは調べてみて下さいね＾＾

.

※当時の近江商人

価格以外の価値を提供できる「在り方」を確立しよう

そして今のモノが溢れる現代において
長く商売を続けたいのであれば、
価格以外の「価値」を提供できる「在り方」に
自分を変化させていかなければなりません。

価格競争から脱却するという意識を持つことです。

実際に価格競争に疲れて辞めていった
プレミアムパーソナルショッパーさんも
僕はたくさん知っています。

例えばバイマで言うと相手の心理の「先を読む」ことで受注を獲得するの記事の「不満の評価から先を読む戦略」でもお話しましたが、他をリサーチする事で独自の強みを見つけれる場合もあります。

と言うか、そもそもバイマ事務局の方が
海外のショッパーさんやプレミアムの方とスカイプする時に、

「もっと値下げできませんか？」と言ってるらしいので
事務局の方も値段以外の「価値」を
お客さんに認知してもらえる工夫を
しなければならないと思っています。

じゃないと「価格安くして下さい」しか
ショッパーさんに言い続けるものなら、
値下げに消耗して疲れ切って
バイマをやめるプレミアムの方が
また出てくると思います。

と言っても事務局のせいにすると
自分が成長しない「在り方」になるので
１つのSHOPをやっているんだという認識を持って

• 魅せ方
• ライティング
• コミュニケーション力
• リサーチ・分析力
• 買付け力
• 経営力

を全て身につけて大成していく
心構えが大事だと思います。

最初から全部はできませんが
徐々に徐々にで良いんですよ(^_^)

経営力については次回！

小野　明